少し前の話になりますが、第03期近藤の元に議員インターンにいらっしゃった徳原いぶきさんが最終報告書賞を受賞していました。近藤のことを褒めちぎっているので恥ずかしいですが、共有します。私がというより、現場最前線の経験が刺激的だったのだと思います。彼女のインターンを支えたのは私だけではありません、関わっていただいたすべての方々に御礼申し上げます。
徳原さんは非常に仕事が早く器用。私が出した課題をどんどんこなしていきました。おおたかの森駅近郊の児童急増問題の前進案を一緒に悩んでくれた同志です。ありがとう。
私も貴重な青春時代に少しでも関われたことをうれしく思います。
筑波大学社会学類1年 徳原いぶき
1.自分が目にした議員の思い
今回の議員インターンシップを通して、私の中で議員に対するイメージが大きく変わったことは間違いない。
私をインターン生として受け入れてくださった近藤みほ議員は、もともとはシステムエンジニアであり、ただの母親の1人であった。しかし子育てをする中で子供達の将来に不安を抱き、会社を退職して議員になるという道を選んだ。私がインターンをする中で出会った多くの人たちが、流山市では市民による活動が盛んであるがそれは行政側が動かないためだと言っていたが、そんな市民の声を届けようと声をあげ奮闘する近藤議員の背中を追いかけた2ヶ月であった。
近藤議員が私たちインターン生に何度も訴えかけてこられた言葉の中で最も印象に残っているのが、【君たちのクレジットカード】という言葉だ。現在、どの面でも財源確保のため国債、地方債などの発行が進んでいるがそれは、これから社会を作っていく私たち世代の借金であり、今後もずっと続いていく私ちちのクレジットカードで支払われている、というのである。このように、私たちの将来をこんなにも真剣に考えてくれている大人がどのくらいいるであろうか。近藤議員はご自身が子育てをしているからこそ見えてくる問題に目を向け、子供たちの将来のために、と戦い続けているのだと強く感じた。
2.自分自身の振り返り
私は初め、学類の先輩からいろんな人と会えるよ、人脈が広がるよ、とインターンの誘いを受けた。その当時は興味があったものの特に乗り気だったわけではなかったが、サークルに所属していない私にとって、夏休みを充実したものにするであろうインターンは魅力的なものへと変わっていき、参加を決めた次第である。
①なりたい姿
未知の土地である流山について知り、近藤議員と流山の今後の課題について話せるようになる。
・身につけたい力
どんな人とでも動じずに会話ができるコミュニケーション力。
臨機応変な対応力。
社会に出ても恥ずかしくないほどの社会的な知力。
・達成計画
自分の将来の方針を決める。
②達成計画を踏まえた身につけたい力の習得率と理由
25%・・・自分の将来について、未だはっきりとした方向性が決まっていないため低めの評価である。ただ、近藤議員や田畑さんの紹介において知り合った人との関わり方については、臆することなく接することができたと感じているため、そこは今後の自分のプラスの面として捉えていきたい。
・なりたい姿に近づけたかどうか
65%・・・小学校に関することや、マンション等の住居に関することなど、調査に関わらせていただけたものに関しては理解を深めることができたと感じる。しかし、一般質問や委員会を傍聴する中で、まだまだ課題は山積みなのだと考えさせられたことも事実であった。
③インターンシップ参加前と今の自分の変化
インターンシップに参加する前は、汚職事件でニュースに取り上げられている国会議員をみて、政治の世界は汚いものだと決めつけてかかっていた。しかし、今回の経験を通じて、こんなにも私たち一般市民のために頑張ってくれている人たちもいるのだ、と直接に肌で感じることができた。これまで無意味だと思っていた選挙も案外捨てたものではないのかもしれないと思い直すこともできた。インターンでは流山市の現状と課題について触れたが、今後は自分の街、つくば市ではどうなのか調べてみたいと考えるようになった。
3.議員インターンシップとは
私にとって議員インターンシップとは、かけがえのない貴重な経験である。
管理職にも女性を起用しようとする動きもある現在であるが、未だ男性が働きに出て女性は家庭を守っていればいいと少しでも考える人は確実にいる。そんな中、今のままでは子供たちの将来が大変なことになる、と立ち上がった近藤議員を見てきて、【一歩踏み出す】ことの大切さを感じた。女性だから身を引くのではなく、【一歩踏み出す】こと、その一歩が踏み出せるかどうかなのだと、近藤議員もおっしゃっていた。
私はこの議員インターンシップを通じて、【一歩踏み出す】覚悟をすることができた。
また、信頼関係を築くことの大切さも再確認した。もともと市民活動が盛んであった流山市ではあるが、市民だけの力では限界があり、行政側もすべての市民の声を聞けるほど市民に近いわけでもない。各地域においては、そこで近藤議員のような市議会議員が市民の声を行政側に届けて思案させ、また、行政側の考えや決定を市民に戻す、といったような市民と行政側の架け橋となっていた。私たちのような一般市民の側からみて、この際重要なのは架け橋となってくれる議員が自分たちの考えを勘違いすることなく正しい意味で行政側に伝えるというところで、その議員が信頼できるかどうかである、と考えた。近藤議員自身の選挙の際、ご自身が身体的に限界に達そうとしている中、近藤議員の顔写真を持ち街頭に立ったのは、市民活動を起こしていたママさんたちだったという。自分たちの抱える問題を改善に導いてくれるのは近藤議員だ、という信頼からの行動だと私は感じた。このような議員と市民のような関係に関わらず、お互いの足りない部分を補い合える、人としての正しい信頼関係を築くことの必要性を学んだ。
4.インターン先の地域でプロジェクトを行うとしたら
私のインターン先である、流山市の特に流山おおたかの森駅周辺で児童人口が急増し、問題となっている。
つくばエクスプレスが開通し都心へのアクセスがしやすくなったため、働き盛りの人が流山に流れ込んできた。また、市も流山を30.40代をターゲットに子育てのしやすい街として売り出し、駅前に後先考えずマンションを建て、人口の獲得を図った。
ところが、人を呼び込んだのは良いもののその増え方は異常であり、流山おおたかの森周辺の小学校は児童を受け入れきれずパンク寸前にまで追い詰められている。すでに受け入れ定員を超えた小山小学校では校庭を潰し、校舎の増築工事を行っている。また昨年開校したばかりのおおたかの森小中学校も、年々児童数が増え教室数が足りなくなると危惧されている。市の謳い文句に誘われ流山へ入ってきた子育て世代は、子供達の将来に不安を隠しきれないでいるのである。しかし、校舎を増築するのにも限界があり、また現在は子供が増加しているため必要とされているが、長い目で見ると日本全体では少子化が進んでいる中でその増築された校舎が空き教室となるのは必然である。
そんな中で、校舎を増築せずに子供達を小学校に通わせる方法は、空きのある小学校に受け入れてもらうことだ。この問題を考える上で、流山市より南に位置する習志野市で実際に計画が進められている、類似した例を見つけた。
(習志野市 谷津小学校の例)
習志野市のJR津田沼駅南口において、農地の特定土地区画整理事業と大型タワーマンションの建設事業の2大事業により児童数が急増し、習志野市立谷津小学校がパンク状態となる問題で、大型タワーマンションへの入居は2018年から開始される予定であるが、入居者である児童を谷津小学校で受け入れる余裕はない。
谷津小学校はすでに大規模な小学校であり、これ以上の児童を受け入れることは正常な学校運営に支障をきたすとして、児童に通学バスを利用させ、別の小学校区に通学させるものである。
通学バスにおいては、スクールバスを導入するのではなく、路線バスを利用するとのことであるが、その理由として、
①将来的には児童は減少するため、通学バスは期間限定であること、
②駅から小学校を結ぶ路線バスがすでに運行していたこと、
③路線バスの運行時刻が児童の登下校時間を網羅していたこと、
④児童の登下校時間の路線バスの乗車状況から、車内に十分な余裕があること、
⑤路線バスを利用することで土日など、普段の登下校以外にも柔軟に対応できること、
などが挙げられる。
今後、通学バスを利用する児童が増えていくことに関しては、毎年見直しを行っているとのことであった。
この例を受け、流山市でもスクールバスを運行する財源はなくても、路線バスで代用可能かどうか、流山市内を走る【ぐりーんバス】というバスを用いて検証してみた。バスの利用状況や運行時間などは手が回らず考慮できなかったものの、小学校とバスの停留所とを地図上で照らし合わせた結果、地図上においてはスクールバスを運行しなくとも既存のバスで代替が可能であることがわかった。
9月9日の一般質問において、行政側はバスを検討中だという曖昧な答弁であったが、そろそろ現実を見てことを起こしてほしいと思う。
5.自由記述
福祉に興味があるため近藤議員を選んだが、交通の面などで、初めはなぜつくば市ではなく流山市の議員を選んでしまったのかと考えたりもした。しかしインターンを勧め近藤議員の調査を手伝ったり、仕事をしている姿を見ているうちに、自分の判断が正しかったと感じたのを覚えている。この2ヶ月、近藤議員のもとでインターンができたことは、私にとって本当にプラスになった。
今後は、茨城支部においてスタッフとして活動するため近藤議員との直接の関わりはなくなってしまうと思うが、ナツイエなど、近藤議員の活動には目を向け、活動できるものなら私も参加したいと考える。
また、来年度においては私のように夏休みを無駄に過ごしそうな子を自身を持ってインターンに誘えるような、頼れるスタッフになっていたい。
最後に、私をインターン生として受け入れてくださった近藤みほ議員、田畑さんをはじめとするインターンに協力してくださった近藤議員を支える方々、そして私にインターンをする機会を与えてくださり、ずっとサポートをしてくださったドットジェイピーのスタッフの方々には感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございました。
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