流山おおたかの森駅に大量ムクドリが・・・
「流山おおたかの森駅の都市広場の木に、大量のムクドリがいます。。」
「鳴き声と糞がひどい・・ナイトカフェも近いし、小さい子ども達も遊ぶので気になります。このままで大丈夫なんでしょうか・・」
そんな声を7月中旬位から頂くようになりました。確認してみると確かに、そこらじゅうの地面に糞がこびりついています。
市に問い合わせると、既に対策に向けて動いているようでしたので静観しておりましたが、ついに本日8月5日、枝の剪定が終了したようです。
階段横の木の枝もバッサリと切られていました。階段の手すりには糞がびっしり付いていたので致し方ないですね。。
交番の横の街路樹も、サッパリ。「暑い日は木陰がありがたい」という声もあったので悩ましい気持ちになります。。。
担当課としてはナイトカフェに間に合うように急ピッチで動いているようです。
ムクドリは柏の葉キャンパス駅から流れてきた?
以前から、(隣駅の)柏の葉キャンパス駅におけるムクドリの騒音と糞害の噂は聞いていたのですが、6月に樹木の枝剪定をして対処されたとのこと。それが流山おおたかの森駅に移動しているのでは?という見方が濃厚のようです。
なんでも、柏の葉キャンパス駅では、枝剪定以前にさまざまな取り組み(ムクドリが嫌う警戒音を鳴らしたり等)を実施されたようですが抜本的な解決策には至らず、枝剪定で大きな効果が出たとのことです。
ムクドリは森より都市がお好き?
都市鳥の専門家である柴田佳秀先生にアドバイスを頂いたところ、興味深い話を伺うことが出来ました。
よく「森を追われた鳥が居場所が無くて街にいるのだ・・」と主張する方がいるが、それは間違い。
ムクドリは天敵の鷹などがいる森より、むしろ都市生活を好む鳥。鳥に石を投げたり銃を向ける人が少なくなった昨今、鳥にとって人は無害になりつつある。
ムクドリにとって、ビルに囲まれた中に大きなシンボルツリーがある環境は、絶好の環境
(人が集まる所で危険な天敵は出にくいため)。
よって追い払うのは相当難しく、枝の剪定くらいしか対処方法がない。しかし、安易に中央広場だけを対処したばかりに、周囲の民家付近の電線や緑地にムクドリが移動し、害が集中的に飛び火し問題が大きくなるという他自治体事例もある。
専門家にアドバイスを聞きながら対処された方が良い。
ちなみに、都市計画で好まれるシンボルツリーはムクドリの格好のアジトになりやすいとのことです。
(恥ずかしながら私も存じませんでした)。
計画時点で環境系専門家の意見を組み入れることで、回避できることもありそうです。
また、こんなことも教えて下さいました。
今は糞害などで嫌がられているが、ムクドリは様々な害虫を食べることから恩恵も大きい鳥。
ムクドリは元来、優秀な害虫駆除としての農家のパートナーだった。
そういったことも併せて知っておいてほしい。
私は恥ずかしながら初めて知りました。
都市化の中における自然との共生のポイントについては、まだまだ勉強が必要そうです。
是非、市民の皆様と一緒に勉強会を開催したいと思いますが、ご興味ある方はいらっしゃいますでしょうか?
(いらっしゃいましたら是非お問い合わせフォームからご連絡いただけますと嬉しいです)
ムクドリのゆくえは・・・
地元の重鎮の方からもご連絡があったことから、都市広場については私があえて主張しなくても対策が進むと思いますので、私はむしろ今後想定されるリスクを整理するため、周辺を歩いてチェックしてきました。
低木の所は大丈夫でしょうが、、
市は環境調査も併せて実施していくとのことですので、私が専門家からアドバイスを頂いたことや、柏市方面の方から頂いた情報については、担当課に共有したいと思います。
また、直近の対処もさることながら、ムクドリの性質や環境影響、人間との共生における利害調整のケースの洗い出し&法的根拠は押さえておくよう要望しておきます。
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