昨日は、視覚障害をお持ちの方からtwitter経由で面会(ざっくばらん)の依頼がありました。
Sさんは全盲ではなく弱視の方で、スマホの音声機能などを駆使してtwitter経由で私に面会を依頼してくださいました。元エンジニアの近藤としては、テクノロジーが障害者の方の生活の可能性を広げていることを、まのあたりにしてうれしくなりました。
面会の主旨は
「視覚障害者に対する理解を広める活動を行うとカレンダーなどのグッズを作成した。その目的を説明したい。特に子育て環境の改善を行っている近藤にも知ってほしい、広めてほしい。」
ということですので、皆様にも共有いたしますね!
毎月の挿絵には、視覚障害者からのメッセージが関西弁で書かれています。
1月 みえにくいけどな、いっぱいいきたいねん ええやろ?
これは、視覚障害者でも自由に出歩きたい、周囲の方に声がけでサポートしてほしいという主旨だそうです。
私は視覚障害者にサポートについて無知でしたのでサポートする際の注意点などを伺ってみました。Q)どのように声がけすればよいのでしょうか。
A)視覚障害者の正面に立って「お困りの点はありますか。何か出来ますか?」と聞いてもらえば良い。後ろから声をかけると振り返らなければならず、方向が分からなくなるため大変。Q)どういう時、声がけをした方が良いのでしょうか。
A)たちどまって躊躇している時。信号赤の時など。気軽に声をかけてほしい。声かけ運動が始まることも重要。またホームから落ちそうな時などは「危ない」と叫ぶ、手を引っ張るQ)街では、何に困ることが多いのでしょうか、私達に何ができますか?
A)街では目的地を探していることが多い。視覚障害者の方もある程度は道を分かっているので、視覚障害者の向く方向で、時計の方向でお伝えする(クイックポジションという)。横断歩道や、信号などのポイントや、その距離をお伝えする。同伴できる場合は、腕を組むか、肩を貸して下さいと言われるはず。
3月 みんな信号無視欄といてぇ、つられて渡ってまうねん
信号無視の方がいると、足音でつられて渡ってしまうとのことでした。要注意ですね!
4月 見えていないとこにもの置くからな、すぐ忘れて言ってしまうねん
置いた位置をずらされてしまうと、見つからなくなってしまうので注意。昔は、靴下にはボタンを付けるなどして工夫していたが、今は洋服にも点字やバーコードをシールで貼るような便利なものも出来てきた。出かけた時などは靴を洗濯バサミつけて置くなどして、生活に工夫をされているそうです。
その他、こんなお話もありました。
・「見えない、イコール 何もできない」のではなく、皆と同じことがやりたい。例えば「目の前にひまわりの花があるよ」等、話しかけてもらえると見えなくても想像できる、楽しめる。
・食べ物を食べる時に、こぼしていたら大目に見てほしい。
・食べ物が服についていたら教えてほしい。
・行きつけのファミリーレストランでは、定員さんがクイックポジションで、お茶碗やおかずの位置を教えてくれる(ご飯は9時の位置、おかずは1時の位置など)
・サングラスをかけているが、目が光や日差しに弱い場合があるため。
・バス、電車では、席があいていたら教えてくれるとありがたい。
・視覚障害者には全盲と弱視の方がいらして、障害の程度が異なり支援の仕方も違う。弱視の方はスマホなども自由自在に出来るそうです。※見えないくせにスマホを持っている等と揶揄されることがあり悲しい思いをされたとのこと
視覚障害者でも何も出来ないわけではなく、出来ることが沢山ある。そういう偏見を無くしていきたい、と前向きでした^^。
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