おおたかの森 パチンコ出店問題11 ~見解書縦覧期間~

おおたかの森のパチンコ店の住民要望に対する見解書が事業者から出ています「こちら」。※縦覧期間の28日を過ぎるとこのページ自体なくなるので注意です。

現在、おおたかの森のパチンコ店は「流山市街づくり条例」の「大規模土地開発行為の手続」に従って進んでおり、現在は上図の赤マークで記した所です。

開発対象の場所から、建物高さ×2倍の範囲内(敷地境界から29m×2mの範囲)の住人(以降「近隣住民」)からの「意見書」に対して、事業者が「見解書」を14日間公開(今ココ)、不服があれば「調停」を申し出る事ができます。

調停」と書いてありますが、「協議」という表現の方が適切なプロセスで、より詳細な計画やパースを見せてもらったり、更なる要望を伝える等が公の場で行われるので近隣住民以外も広聴できます。

逆に8月28日までに申し出が無ければ、開発手続きに移り、今後の開発は市と事業者が中心となって進めていく事になります。

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開発手続きの詳細は「こちら」。

開発手続き段階になってしまうと、計画が固まってしまって、要望を取り入れるのは物理的に難しい面もあることから、まだ固まっていない「構想段階」で、事業者と市民で計画を協議するプロセスを導入したのが、流山市街づくり条例です。
※昔マンション紛争が問題になり、その反省としての市民と事業者の協議の仕組みを導入している

先日の事業者説明会で公開された設計図は、簡易なもので詳細は分からなかったと思いますが「こちら」、この協議が行われなければ、きわめてクローズドな手続きで進んでいく事も考えられます。近隣住人説明会は規定されていますが、近隣住人以外は参加できませんし、この時点では従来より変更できることも少ないことも予想されます。そもそも、営利目的の事業者と住環境重視の住人では、配慮や対応方法に乖離があるはずで、本来であれば模型やパースなどを確認して丁寧に進めたほうが良いのですが、これを知る術はなくなり、知った時には変更が難しい、とならないよう祈るばかりです。

今回は、このパチンコ出店に関して、私が知る限り陳情が3件、要望書も4件上がってくるほど、おおたかの森駅住民の関心は高い。公開の場で協議が出来ればと(いち近隣住民としても)望んでおりましたが、調停の申込は、まだ提出されていないようです。

駅前一等地の大規模開発について、どのような計画になるのか、みんなで共有したり、協議できるチャンスなのに残念だなぁと感じます。

開店後、仮に問題が発生した場合に、どのようなやり取りが事業者と出来るのか、それを想定する材料としたり、とにかく「皆が見ている」という状況を作るためにも有効だと思うからです。

「街づくり」は個別のメリット・デメリットを超えたところで利害調整をしないと成り立ちません。ある場所のメリットは、他の箇所のデメリットになる場合もあるからです。

でも、それを多くの住民で共有・協議して、よりよい提案が行えれば、つまり、個別のメリット・デメリットを超えた、将来のありたい姿を皆で協議することが出来るなら、おおたかの森はとても良質な街になると思います。

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