平成27年度の決算審査(平成27年度の予算が適正に執行されたかを審査するもの)で、地域子育て支援センターに関して、運営費に対して明らかに利用者数が少ないものと、多い拠点の差があることが分かり、会派を通じて質疑をしていただきました、この場をお借りしてお礼申し上げます。
地域子育て支援センター事業とは、核家族化・地域の希薄化に伴い、子育てが孤立化(親の子育ての不安・負担感の増大や子どもの多様な大人・子どもとの関わりの機会が減少している)という課題に対し、子育て中の親子が気軽に集い、相互交流や子育ての不安・悩みを相談できる場を提供する機能です(詳細は「こちら」)。
最近は様々なことがネットでも検索できますが、子育てというのは、子どもの個性やご家庭によって、大分異なるのでリアルな関係において情報収集することも重要だと思っています。
特に流山市は子育て世代獲得のためプロモーションも行っていますので、土地感のない中で孤独な子育てにならないよう、この事業が効果的に機能することが重要であり、平成28年第2回定例会の一般質問でも取り上げております「こちら」。
流山市の場合、国県からの補助も期待できるということ、ちょうど保育園の新設ラッシュということで、保育園新設時に子育て支援拠点も一緒に作って頂くという方法をとっており、平成27年度は、この事業15拠点の運営費として総額7,472万円を拠出(1/3が市、2/3が国県支出金)、拠点毎にまとめると下記のようになります(拠点名は伏せます)。
※流山市は地域子育て支援センターは保育園併設のものが15拠点と比較的数は多いはず(40万人都市の柏市は、ひろば事業入れて17拠点「こちら」)。
黄色の棒グラフが年間の運営費(左軸)、青マークが延べ利用者数(右軸)。運営費は1週間の開催日数によって異なりますが、運営費に対して明らかに利用者数が少ないものと、多い拠点の差があることが明らかです。
市は、立地の違いが考えられるが、一方で立地条件が悪くても利用者数が多いセンターはあり、そのことはそのセンターが利用者から支持され繰り返し利用されていることがうかがえるため、利用者数が少ないセンターに対し、利用者に支持される事業を実施するよう指導していきたい、と説明していました。
開始して間もない拠点や地理的に不利な拠点も確かにあると思いますし、各支援センターも頑張っていると信じていますが、税金を拠出している以上、長期的に効率が悪い所については、慎重かつ総合的に判断して、見直していく姿勢も必要だと思っています。
ちなみに、私が個人的にお世話になった支援センター(複数)は非常にクオリティが高かったのですが、その拠点は利用者数も大変多く数字にも表れていました。
流山市を選んで転入して下さった方々含め、流山市で子育てをされている方々が孤独にならないよう、厳しいチェックも行っていきます。
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