流山市が抱える課題 社会保障 

グラフは、流山市の75歳以上の人口が10年間で1.68倍になるというグラフ。本文中段に現れます。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。
さて、宿題の政策(子育て、教育、街づくり、女性、オープンガバメント)のまとめと進捗を順次報告したいと思いますが、今回は流山市が抱えている根底の制約条件について共有いたします。

それは、日本は「少子高齢化」の人口構造を主要因とする社会保障をどう維持するかが根底の課題としてあり、費用対効果の高い政策を選択しないとダメで、出来たらいいな政策ではダメということです。
でもこれは、流山市のみならず、日本全国で抱えていることで流山はマシな方だと思います。

以前、皆様に共有した財務省の資料、

1.日本は社会保障費(主に高齢者福祉費用の年金、医療)が爆増していて、それは国債(借金)によって賄われている。つまり子どものキャッシュカードで支出している。
国の一般会計歳出における社会保障関係費をはじめとする主要経費の推移WS000068
2.OECD中、社会保障支出は中程度、税金負担は少なく、将来への投資は最低
と書きました。本当にお金が無い状況です。。

ちなみに、国連の定義では高齢化率(65歳以上の人口が全体に占める割合)が21%を超えると超「高齢化社会」と呼ぶそうで、日本はゆうに超えているとのこと。
日本の高齢化問題は、比率の高さ以上に進行のスピードにあり、1990年から2010年までの20年間で高齢化率が12.1%から23%に11ポイント上昇、同じだけ上昇するのにイタリアでは50年、ドイツでは60年以上要していると言います。(池田利通著 23区格差より)

では、流山はどうかというと・・・高齢化はするのですが(流山市高齢者支援計画より)、

WS000075
日本の平均より高齢者率は低く、生産年齢人口や年少人口は多い推計となっている一方(流山市の資料と国立社会保障・人口問題研究所のデータを用いて作成しました)少し心配な推計もあります。

WS000069

それは75歳人口の爆増です。
団塊世代が一気に後期高齢者になる2025年には、対2015年比で人口が約1.68倍に増えます。
国の状況は1.32倍ですから注意が必要です。

WS000072

この状況を受け、流山市は「地域包括支援システム」の整備を行っていきますし、高齢者の人口が増えても、支える若い人が多ければよいのですが、、、介護保険の会計規模は1.9倍にもなると推計され、本当に大変な状況です。

「子育て世代の政策ばかりやっているが、私達の政策も考えてよ!」
と、よく高齢者の方に言われることがあるのですが、高齢者福祉を支えるためにも、若い人に引き続き選び続けられるよう、知恵を絞らねばならない、と思う次第で、そこに私の役割がある!!と思っています。

また、地域包括支援システムは、地域がそれをどう支えるか、また、地域のあり方自体も問われる事だと思いますので、地域自治が回る仕組みについてもきちんと考えていきたいです。

近藤の提案(政策)と進捗は、次回以降で書いていきます。