質疑と質問の違い、条例の制定まで(イメージ)

今日は、会派代表から質疑と質問の違いについての講義がありました。
私達新人の素朴な質問に対して明確に教えてくださるので助かっています。

質問

事実や所信(考え)問いただすこと。自論を展開してもよい。

質疑

あくまで与えられた議案の内容について分からない疑問を明らかにするために説明を求めること。自論の展開は含まない。

議員にとって、質問と質疑を使い分けることは非常に重要、特に審議内容が多い委員会では特に重要ということでした。
専門的で膨大な量の議案について効率よく議論するためには、多くの配慮が必要なんですね。

代表の講義を受けて、近藤の解釈。
(新人議員が正確に表現出来ているかという所で、代表にご迷惑をお掛けする可能性もあるため、以降は私の文責と致します)
例えば、条例制定の道のりを図で表してみると下記(あくまでイメージです)。

  • 一般質問などから民意を吸い上げ、上位法の制限を受けて執行部が条例案を作成
    ※(一般質問以外も、これまでの計画、市長のマニフェスト、パブコメなどをインプットにする)
  • 委員会でブラッシュアップ、揉んだ内容を議会に上程
  • 議会で議決
  • (可決なら)条例が執行

という流れです。(経験を重ねる上で違うな、と思い直したら、修正します)。
上記を踏まえて、再度『質問と質疑』についてまとめてみると下記。

質問

  • 一般質問は『質問』。現在の問題や計画の素案のインプットになるからこそ、行政全般のことについて事実を問うたり、あるべき姿の自論を展開し提案することに大きな意味がある。
  • 自治体は計画に基づき行政を行っているため、計画にのるかのらないかで実現度は大きく変わる。よって自分が実現したい政策を如何に計画にのせられるか、議員の力量が試されるところ(?)。
  • 議会における議決は議員28人の多数決で決まる。より多くの議員が賛成する内容は重みが増すため、政策実現にむけ他の議員と(熟議をしながらブラッシュアップして)一緒に進めていくことが重要になってきそう。
  • 一方で、絶対に曲げられないと思う主張は、たとえ賛同者がいなくても強く訴える場合がある。政治家は自分の信念に基づいて行動する職業だから。

質疑

  • 委員会でのやりとりの大部分は質疑。
  • 執行部が作成した条例案に基づき、ブラッシュアップを行なう。
  • 委員会は議会の意思決定の参考になる審査結果をだすのみで、意思決定の権限は無い。
  • 自論が展開されすぎると発散し、結論が出ない場合があったり、これまでの検討が根本からひっくり返ったりする場合もある。全てが悪いとは言わないが程度が過ぎると時間の浪費も懸念されることから、このようなルールになっているのかも(?)。